2018年3月22日木曜日

◇3月の自殺対策強化月間

 谷合さんのお声がけで、文科部会と自殺対策PTで、NPO法人ライフリンクとよりそいホットラインを実施している社会的包摂サポートセンターのSNSを活用した自殺相談の現場を視察させていただきました。
 3月の自殺対策強化月間にあわせてトライアル的にこの1ヶ月間実施されるとのことですが、1日から18日までの相談実績は12853件。相談件数は一日あたり553件。10-20代の相談が50%。自殺念慮ありの件数が約5割で具体的な自殺危機が11.9%と電話相談より高いことが判明。
また、警察等による緊急対応も9%あり、自殺するリスクの高い、相談につながってほしい若者を見つけて、早期に相談、支援につなげる効果的な取組となっていることがよくわかりました。
 ただ、あくまでSNSはツールであって、目的ではありません。相談してきた人たちをつなげる支援があってこそ安心して相談も受けられます。
そうした意味では東日本大震災以降、被災者の様々な悩みに寄り添い、支援してきたよりそいホットラインのネットワークがここで大いに役立っていることを改めて実感しました。
 ライフリンクの清水さんによると、来月には今回の経験を元にSNS自殺相談ガイドラインをとりまとめ、公表するそうです。
SNSを通じて生きづらさを抱えている若者たちがを見つけ、早期に相談・支援につなげていくことは、若者自身にとっても、社会にとっても望ましいことであり、今回の取組で得られた知見を今後の対策にしっかり生かしていきたいと思います。
 お忙しい中ご対応いただきました清水さん等ライフリンクの皆様、また、社会的包摂サポートセンターの遠藤さん等にこの場をお借りいたしまして、心より厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。